「メンタリスト」レッドジョンの正体にがっかり?登場回は何話?最後は命乞いって本当?

アメリカの大ヒットドラマ「メンタリスト」のレッド・ジョンの正体がわかったとき、一部の視聴者が「がっかり」という感想を持ったようです。レッド・ジョンの正体がなぜがっかりだったのか、今回はその理由を考えていきます。

レッド・ジョンの登場回が何話なのか、そして彼の最後の様子についてもご紹介します。

メンタリストレッドジョンの正体は?

メンタリストは、2008年から2015年にかけて放送されたアメリカの大ヒットドラマです。人の心理を操るのが得意な主人公パトリック・ジェーンが、カリフォルニア州捜査局の面々と一緒に殺人事件を次々と解決していくドラマです。シーズン1から7まで全151話ありますが、一気見できてしまうほどの面白さで、世界中に配信されています。

このドラマの最大の悪役といえば、レッド・ジョンです!
シャーロック・ホームズでいえばモリアーティ、コナンでいえば黒の組織のような、主人公の宿敵です。
レッドジョンは連続殺人犯です。主人公ジェーンの妻と子供も殺しています。
犯行現場に、被害者の血液でスマイルマークを残すのが特徴。あのマーク、笑っているのに目や口から血が滴っているところが気持ち悪いですよね。

宿敵レッドジョンの正体は誰なの?

レッドジョンの正体は、トーマス・マカリスター保安官です。
シーズン6の第8話「レッド・ジョン」で明らかになります。演じているのは、ザンダー・バークレーという俳優です。

レッド・ジョンことトーマス・マカリスター保安官ってどんな人物なの?

トーマスマカリスターは、カリフォルニア州ナパ郡の保安官です。
保安官というのは、日本にはない職業ですが、ざっくりとしたイメージとしては郡と呼ばれるエリアなどで制服警官みたいな仕事をする人たちです。
ナパ郡というのは、ナパワインで有名なところですね。シーズン1ではナパ郡のブドウ畑で女子高生の遺体がみつかるというシーンがあります。

レッド・ジョンことトーマスマカリスター保安官の年齢や経歴はよくわかりませんが、見た目からして40代後半から50代といったところでしょうか。
10代の頃に一度殺人を犯していて、その際にすでにあのスマイルマークを残していますが、レッドジョンとして活動し始め、信奉者たちから崇められるようになったのはある程度歳を重ねてからという設定のようです。

メンタリスト レッドジョンの正体にがっかり?

1.レッドジョンは、かなりの切れ者であり、長年警察に尻尾を掴ませなかった。

なのに、レッドジョンの正体が明らかになったとき、「ああこの人ね、切れ者だもんね」と思わせる要素が全然なかった。

2.レッドジョンは、協力者や信奉者がかなりいて、信奉者たちも次々に殺人を犯すほどのカリスマ性があった。警察やFBIの内部にも信奉者がいて、闇結社ができあがっていたほど。

なのに、レッドジョンの正体が明らかになったとき、そのカリスマ性を感じさせるエピソードや、どうやってあれほどに信奉者の心を掴んだのかの説明が少なかった。

3.レッドジョンは、ジェーンに固執していた。
レッドジョンは自己顕示欲が強く、ジェーンを翻弄することに喜びを感じていたようです。ジェーンの妻子を殺害したのも、テレビに出ていたジェーンを観たからです。

なのに、レッドジョンが、なぜジェーンに強いこだわりを持っていたのか説明がなかった。

4.レッドジョンはウィリアムブレイクというイギリスの詩人の詩の一篇を好み、合言葉のように使用していた。

なのに、レッドジョンの正体が明らかになったとき、この詩の一篇を使う理由とか、その背後にあるレッドジョンの心理に触れることがなかった。
ブレイクの詩はとても深い意味があるので、ここを掘り下げればレッドジョンの心理に迫るヒントになったはず。

まとめると、田舎の保安官という人物像と、レッドジョンの数々の言動が全然重ならない!ということが「がっかり」要素だったのだと思います。
天下のメンタリストを翻弄しつづけたカリスマシリアルキラーなら、もっと異常性とか知性とかを感じさせてくれても良かったのかなっていうがっかり感ですね。

シーズン1からシーズン6までという長い期間ひっぱりすぎて、視聴者の方の考察や期待感が膨らみすぎてしまったのかもしれません。

個人的な感想としては、レッドジョンのしてきたことを振り返れば、かなりの情報量と時間がないといけないと思います。なので、警察の局長クラスの要職についているような大物よりも、ナパ郡の保安官のほうが現実的なのかもと思いました。

 

 

メンタリストレッドジョンの登場回は何話なの?

レッドジョンという存在は、正体がわからない状態では、シーズン1からずっと登場しています。
そもそもドラマ開始時点の5年前に主人公のパトリックジェーンの妻子を殺した犯人がレッドジョンだという設定ですし、レッドジョンはその前にもその後にも殺人を犯しています。

レッドジョンことトーマスマカリスター保安官が実際に登場するのは、シーズン1とシーズン6です。
え?シーズン1に出てた?と思いますよね。
実は、シーズン1の第2話「赤毛と銀色のテープ(Red Hair and Silver Tape)」に、堂々と出てくるんです!!
この第2話は、ナパのワイン畑で女子高生の遺体が見つかるところから始まります。リズボンやジェーンたちが現場に到着すると、地元の保安官がいて遺体発見状況について説明してくれます。

この、地元の保安官こそが、実はレッドジョンなんです!!

一通り遺体発見状況の話をし終わったあと、こんなやりとりがあります。

保安官:(ジェーンのことを)「あれ誰だい?」
リズボン:「コンサルタントです。CBIを呼べばセットでついてくる。」
保安官:「コンサルタントね。あんた、千里眼でもあるのかい?超能力者とか?」
ジェーン:「いいえ。昔超能力者のフリをしていたことはあるけど、超能力なんてものはない。」
保安官:「ははは。じゃあ実際あんた何するんだい?」
ジェーン:「・・・。じゃんけん知ってます?」
保安官:「もちろん。」
ジェーン:「じゃあ、勝負。」

保安官とジェーンはじゃんけん対決をします。
もちろん何度やってもジョーンが勝つという少しおちゃらけたシーンで、保安官の登場シーンは終わりです。
それで、シーズン6まで出てきませんので、存在すらすっかり忘れてしまいますよね。
アメリカでは結構有名な俳優さんだそうなので、アメリカ人なら「あ、あの人最初の頃ちらっと出てきたな」ってなるのかもしれません。

レッドジョンの初めての顔出し登場回が気になる方は、シーズン1の第2話をぜひチェックしてみてくださいね!

次にレッドジョンが顔出しするのは、シーズン6です。

第3話「血塗られた結婚式」で大きくフィーチャーされていきます。そしてレッドジョン候補者の1人として挙げられていき、第8話でついに正体が判明します。

シーズン6あたりになると、レッドジョン候補者が7人も出てきて、若干カオス状態になりますので、ぜひじっくりと時間のあるときに観てくださいね!

 

メンタリスト レッドジョンの最後は?命乞いするって本当?

宿敵レッドジョンの最後は、シーズン6の第8話です。

なんと、ジェーンはレッドジョンを殺します。妻子の復讐を遂げちゃうのです。

え、本当に自分の手で殺しちゃうの?警察関係者なのに?と、個人的にはかなり違和感を持ちました。
ジェーンは、シーズン3でもレッドジョンと思しき人物(のちに偽物とわかった)を殺しているんですよね。復讐心は理解できますが、実際に殺しちゃうなんて、本当に怖いのはジェーンのほうなのかもしれません(笑)

レッドジョンの最後の様子は、カッコ悪いんです。あのカリスマ犯罪者の最後がこれ?と、一部の視聴者はがっかりしたようです。。

1.鳩でやっつけられる
まず、ジェーンがレッドジョンの不意を打つために用意したのが「鳩」。あの、ポッポッポーの鳩です。「見せたいものがある。」と言ってレッドジョンの手の平にパンくずを乗せ、懐から鳩を出すジェーン。鳩にビビって怯んだ隙に、レッドジョンは撃たれちゃうんです。

レッドジョンが鳩嫌いというのは、シーズン6の第3話の終わりのあたりに出てきます。

鳩:バタバタバタ
保安官:「おっ。あっちいけ!くそ!」
:「びっくりしたな。鳩は苦手だ。」

え?レッドジョン様がなぜ自分の苦手なものを宿敵ジェーンの前で素直に自白???というシーンです。
これを覚えていたジェーンは、鳩を仕込み、そのお陰でレッドジョンを殺害することに成功するのです。

2.命乞いする
レッドジョンともあろう悪人が、思いっきり命乞いします。

鳩にビビって怯んでいるあいだにジェーンに右脇腹を撃たれたあとのシーンです。

保安官:「頼む、殺さないでくれ。君は私と違って、善人だ。後悔するぞ」

これには、ジェーンもがっかりしてしまいます。

ジェーン:「おまえがレッド・ジョンか。正直言ってちょっとがっかりだよ。」

さらに、ジェーンに追い詰められた最後のシーンでも、911に電話して助けを求めようとしたり、

保安官:「殺さないでくれ。死にたくない。頼む、死にたくない。」
:「リストの件、どうやったのか教える(から殺さないでくれ)」
:「私はサイキックだから…(首を締められてこれ以上話せなくなる)」

うーむ。小人物すぎる。がっかり感が漂ってしまったレッドジョンの最後だったのでした。

必死の命乞いもむなしく、妻子を殺したことをすまないと思うか?死が怖いか?、と聞かれて瞬きでYESと答えたあと、ジェーンに絞殺されてしまいます。
ジェーンは、自らの手でレッドジョンを殺すことだけを生きがいにしてきたので、意思が固かったですね。

連続殺人犯であるだけではなく悪の秘密結社のカリスマリーダーでもあるという、歴史に残る大悪党であるはずなのに、最後はただの情けないおじさんだったレッドジョン。
レッドジョンもまた、人の心を巧みに操っていただけで、カリスマというのは幻影。所詮は、誰しもがちっぽけな人間だということなのですね。

 

 

 

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