遺産相続がテーマの異色ミステリードラマ「相続探偵」は、2025年1月から日本テレビ系で放送された全10話のドラマです。
今回は、ドラマ「相続探偵」第1話「或る小説家の遺言」感想とストーリー(ネタバレあり)、打ち切りの真相と理由、注目のドラマキャスト・桜田ひよりさんについて詳しくご紹介します!
ドラマ「相続探偵」第2話の感想とストーリー(ネタバレあり)・三浦貴大さんの歯の件はこちらの記事をどうぞ。
ドラマ「相続探偵」第1話の感想
ドラマ「相続探偵」第1話「或る小説家の遺言」感想をお届けします。ネタバレは感想のあとに続きます!
灰江はお金をもらったの?
ドラマ視聴後、モヤッとしたのが、灰江はお金をどこからもらうのかという問題。事務所運営は赤字で、「相続探偵」こと灰江は借金もあるみたいなんで、ちゃんと稼いでほしいです。
最後に家政婦の下島さんが事務所を訪ねてきてたんで、1億円のうちから少し報酬をくれるのかな?今畠先生がハイエナの原稿をくれたんで、その著作料の一部を灰江にくれるとか?
故人への想いだけで動くのはアリだとしても、葬儀場に忍び込んで遺体の写真を撮ったりっていう犯罪行為もしちゃってますから。これでタダ働きはちょっと⋯
自筆の遺言って検認したほうがいいんでは?
あと、気になったのは、自筆の遺言書がどっかから出てきたら、揉めないために確か「検認」っていう手続きを裁判所でしないといけないはずでは?っていう点。まあ、相続人全員と弁護士が現場にいたので今回は良いんでしょうけど、視聴者が今後ツボの中から遺言を見つけてさっさと開けちゃったら揉めそうだなーって心配になっちゃって⋯細かいことが気になる性格ですみません(笑)
原作キャラの再現性が高い
私は原作の漫画も読んでいるんですが、赤楚衛二さんは漫画のキャラの再現性がとっても高いです。原作よりもちょっとやさしい眼になったくらいで、シルエットとかキャラがそっくり!
実は、もう少し灰江の人間性が魅力的に描かれるとよいのにな、と原作漫画を読んで思っていたのです。で、ドラマはそのあたりもしっかりと再現していたという皮肉(笑)
第2話以降に期待しましょう!
ドラマ「相続探偵」のストーリー(1話)
第1話は、登場人物の紹介も兼ねているストーリーです。ちょっと長くなっちゃいます、お付き合いください!
小説家が残した怪しすぎる遺言ビデオ
灰江七生は元弁護士の探偵。相続事件が専門の「灰江相続調査事務所」を経営しています。
事務所の運営はカツカツなんだけど、めちゃくちゃ優秀な助手がいて、気ままに探偵業をやっているという、探偵ものにありがちな設定です(笑)
さて、場面は、著名なミステリー小説家今畠忍三郎(いまはたにんざぶろう)が膵臓がんで亡くなり、その葬儀の会場。
灰江が、周りの目も気にせず、参列者に振る舞われる食事やワインにがっついています。1本5万円もするブルゴーニュの希少ワインが振る舞われているのです。
今畠の秘書の桜庭慎一(さくらばしんいち)が現れ、故人とのつながりを尋ねます。灰江は、ワイン愛好家の今畠が開催したワイン会に参加したことがあると答えます。灰江が明らかに怪しいので、桜庭はなんとか追い出そうとしますが、灰江はのらりくらりとかわし、ワインを飲み続けています。
遺族控室には、今畠の3人の娘たちが集まっています。長女の榊原市香(いちか)、次女の跡見双葉(ふたば)、三女の今畠美樹(みき)です。3人の仲はあまり良さそうではなく、嫌味を言い合っている感じ。
相続の話になったとき、秘書の桜庭が、3人の娘たちにビデオを見せます。
ビデオには、今畠の姿が映っていて、衝撃的な遺言を残します。
財産のすべてを秘書の桜庭に相続させる
3人の娘たちは、生前に散々面倒をみてやったのに、見舞いにすら来なかったからと言うのです。
こっそりビデオを観ていた灰江は、今畠の目の動きが不自然で、カンペを見ているのではないかと指摘します。長女らは、桜庭が無理矢理読ませたのではないかと疑います。
このワイン、味がおかしい!
場面は変わって灰江の事務所。ボローいビルの中にある薄暗い事務所です。
灰江を待っていたのは、アシスタントの三富令子(みとみれいこ)。京都医科歯科大学の医大生(休学中)という設定。頭も良いみたいだけど、それ以上にすごくかわいい(笑)
さらに、事務所にやってきたのは、元科捜研のスーパーエースという朝永秀樹(ともながひでき)。朝永は、個人的な研究にお金がかかるという理由で、公務員よりも民間の鑑定会社の仕事を選んだらしいです。
そのとき、ぎゃー!
灰江の叫び声が!
返礼品のワインの味がおかしい。葬儀場で飲んだものと味が違う、偽物だというのです。
朝永が調べると、たしかにワインのエチケット(ラベル)が機械で貼られているようで、希少ワインではなさそうです。
灰江はなにかに気づき、令子に調査を依頼します。
バイクに乗って夜の葬儀場を訪れる令子。
返礼品の謎は先生のご遺志なのかも。
今畠先生、あんたの遺産は泣かせねぇぜ。
決め台詞が微妙なのはさておき⋯灰江がキメ顔で決め台詞を決めると、再び葬儀場へ。
ビデオとは別に、書面の遺言があった!
そこには、遺言を預かっている弁護士の福士遥(ふくしはるか)がいます。灰江のことを「ハイエナ」と呼び、とことん上から目線で灰江を侮辱します。
福士弁護士は、ビデオによる遺言は無効で、福士が預かっている遺言こそが有効なのだと言い、遺言の内容を発表します。
ところが、書面による遺言もまた、ビデオと同じ内容だったのです。
なぜ、書面とビデオ、同じ内容の遺言を残したのか。灰江は、ミステリーの大家が残した最後のミステリーを解いていきます。
灰江がまず指摘したのは、いくつかの今畠の作品。これらを読むと、今畠がビデオ遺言が無効だということを知っていたことがわかります。つまり、今畠はビデオを遺言として残したのではなく、何かを伝えるために残したのです。
次に指摘したのは、今畠が身の回りの人を小説に登場させ、その人たちの人生に被害をもたらしてきたこと。
3姉妹は「ポンコツ三姉妹探偵」のモデルでした。姉妹たちはさんざん周りからイジられ、三女の美樹はイジメで転校までしました。
桜庭は「SM夫婦探偵」のモデル。夫婦の秘め事が明かされたことで、妻からは離婚を言い渡され、子供からは突き放されます。
それぞれが、今畠の創作活動の被害者だったのです。
桜庭は、モデルとされたことで家族との仲が壊れてしまったものの、主人公として作品内に自分が登場したことで高揚感を味わったと言います。
桜庭が今畠を脅迫して遺言を書かせた証拠でもあるのか、と詰め寄る福士弁護士。
そのとき、灰江の携帯に「確認とれました。(証拠も)もちろん⋯」というメッセージが届きます。
灰江はコーヒー豆をカリカリかじりながら
証拠はありますよ。もちろん。
とドヤ顔で微笑みます。
個人的には、このコーヒー豆ガリガリっていうのが、ちょっと意味不明なところです。「変わり者の天才探偵」的な演出なんだと思いますが、カフェインの取りすぎが心配です。
もう1通の遺言を発見!犯人はおまえだ!
さて、一同は場所を変えてビデオに映っていた今畠の書斎へ。
灰江は、ビデオに映っていた今畠の腕の角度がおかしかったことを指摘し、腕の傷を見せるためだったのではないかと言います。今畠は暴行を受けていたということを伝えたかったのだ、と。
そこに、令子の運転するバイクの音がとどろきます。証拠を持った令子と朝永が到着したのです。
令子は、灰江に頼まれて、昨夜今畠の遺体を調べていました。遺体には、古い傷も含めて、硬い棒で殴られたような直線の傷が複数残っていたのです。暴行の事実は間違いなさそうです。
朝永が指摘します。
この傷から考察するに、上部から棒で攻撃したのは左利きの人だ。
桜庭は左利き。
家族よりも敬愛する先生を、”杖”で殴るなんて私には絶対にできません!
桜庭が、暴行の凶器が「杖」だと、ボロを出しちゃいます。この、犯人しか知り得ないことをポロッと言っちゃうっていうの、ミステリードラマでよくあるんですが、本当にやっちゃうもんなんですかね?
灰江は、ビデオの中の今畠の目線について再び指摘します。カンペ以外にも別のところを度々見ているというのです。その目線の先を探すと、ツボの中から遺言が出てきました。遺言はもう1つあったのです!
そこで灰江は、家政婦の下島美代子(しもじまみよこ)を登場させます。今畠の妻の死後、身の回りの世話をしていた家政婦です。
弁護士の福士が新たに出てきた遺言を読み上げます。
市香、双葉、美樹の3人の娘には1円も残さず。
もちろん、秘書のサクラ場にも1円も残さず。
この8年間、わしの面倒をみてくれた下島美代子氏に1億円。
残りはアインストン財団に全額を寄付する。
慌てる3姉妹と秘書。
福士弁護士が持っていた遺言とさっきツボの中からみつかった遺言はどちらも同じ日付。同じ日付の2つの遺言のうちどちらが有効なのかが問題になります。
法律的には、あとに書かれた遺言が有効だそうなので、どちらがあとから書かれたものなのか。
よく見ると、新しく出てきた遺言書に、1つ目の遺言書を書いたボールペンのあとが残っています。普段万年筆しか使わない今畠がわざとボールペンを使ったのは、このためだったのです。つまり、下に紙を1枚置いて、桜庭に言われたとおりの遺言をボールペンで書き、わざと下の紙にボールペンのあとを残します。その後、下の紙を使って本来の自分の意思を反映させた遺言を書いたのです。科学的に調べれば、どちらがあとに書かれたのかが明らかになるというわけです。さすが、ミステリー小説の大家!
しかも、今畠の録音が出てきます。桜庭が、今畠がボケていると言いふらし、今畠を孤立させたというのです。
怒り狂う桜庭。桜庭は「SM夫婦探偵」で家庭を壊されても、それでも一生懸命今畠に尽くしてきたのに、今畠はそんな桜庭の気持ちをないがしろにしたということが暴行や脅迫して遺言を書かせた動機でした。
って、高嶋政宏さんっていつもだいたいこんな役ですよね⋯出てきただけで奇人か悪人かってフラグが立つ(笑)
故人から原稿のプレゼントが!
今畠は灰江に、「相続探偵ハイエナ」という原稿を残していました。それは、今回の事件とそれを解決する灰江の動きが、すべて予言のように書かれていたのでした。
しゃれおつ!今畠先生!
ハイエナが返礼品のワインが偽物と気づくところから、この遺言ミステリーを解くことはわかっていた。
という一文に、灰江は、
今畠先生
私はその前に気づきましたよ。
とつぶやきます。灰江は生前の今畠に「なんで相続探偵?」って聞かれたことがありました。
「『死人に口なし』っていう言葉が大嫌いなんです」って答えた灰江に、笑い出す今畠。
そのときから、灰江は、ミステリー小説の大家である今畠が、死んでもなおメッセージを伝えてくるだろうことを予想していたのかもしれません。
画面は変わって、料亭みたいなところで、福士弁護士が「先生」と呼ばれる大物っぽい人と会っています。何やら灰江と関わりのある人のようです。
今畠の墓参りをした灰江は、「父さんの無念は晴らす」と誓っています。
なんだろー、父さんの無念って、あの大物っぽい人は誰だろう?
っていう感じで、第1話は終わりです。第2話以降のストーリーが気になりますね!
「相続探偵」が打ち切りになったって本当?打ち切り理由は?
赤楚衛二の演技もとてもいいし、脇を固める俳優陣もなかなかなこのドラマで打ち切り?ってびっくりしますよね。
いいえ、ドラマが打ち切りではありません。原作の漫画「相続探偵」(原作:西荻弓絵・作画:幾田羊)が打ち切りになったのです。
原作マンガが、打ち切りになった理由は?
原作の漫画は、「イブニング」という講談社の漫画雑誌に掲載されていました。月2回発行のイブニングは、大人金田一の漫画なんかも掲載していましたが、2023年2月で休刊となってしまいました。漫画はアプリで読む時代になって、紙媒体が売れなくなってしまったんだと思います。
講談社の漫画アプリの方に移行した作品もありますが、「相続探偵」は移行しなかったので、休刊にともなって打ち切りとなってしまったのです。
今回のドラマ化にあたっては、原作者の西荻さんが脚本を担当したそうなので、漫画の打ち切りで語れなかったところをドラマで語ってくれることが期待できます。
「相続探偵」のドラマキャスト
・ 灰江七生(相続探偵・元弁護士)
主人公の灰江七生を演じるのは赤楚衛二(あかそえいじ)さんです。原作よりも目元がやさしい雰囲気ですが、シルエットなどは原作そのものですよね。
「相続探偵」のドラマキャストが誰になるかは、原作ファンの間で話題になっていました。
松坂桃李さんがいいんじゃないかなんて声も聞こえましたが⋯灰江のライトな感じは赤楚衛二さんがぴったりですね。
赤楚衛二さんは、1994年3月生まれ。2017年に仮面ライダービルドに出演し、その後ドラマなどで活躍しています。仮面ライダーシリーズは、やはり若手男性俳優の登竜門ですね。
身長178cmで趣味は剣道とピアノ!真面目そうなイメージですが、趣味からして真面目です。
フルーツや米など、約52品目のアレルギーがあるそうです!フルーツはいいとしても、米ってなかなかですね。撮影現場でもお弁当とか差し入れとか気軽に手を出せないっていうのは可哀想です。
それから、赤楚さんといえば、お父様が現名古屋学院大学学長というのが有名ですね。いいとこの人なんだなあ。
・ 三富令子(医大生・灰江のアシスタント)
令子役は、桜田ひよりさんです。桜田ひよりさんについては次の項でたっぷりご紹介します!
・ 朝永秀樹(元警視庁科捜研のエース研究員)
朝永役は、矢本悠馬(やもとゆうま)さんです。
1990年8月生まれ。えー、見えない。もっと若いと思い込んでいましたが、よく考えてみるとだいぶ前から俳優さんとして活躍されていますね。2003年に子役としてデビューしたものの、中高時代はいったん芸能界から離れていたそうです。その後俳優として戻ってきて現在に至るそうです。矢本さんといえば、名脇役ですよね。出てきてハズレがないという、安定感があります。
プライベートでは、2019年に結婚され、お子さんが1人いらっしゃるそうです。
・ 今野(こんの)(灰江のいきつけのコーヒショップのマスター)
今野を演じるのは、石井正則さん。
1973年3月生まれ。元お笑い芸人とのことですが、俳優人生のほうが長そうです。
石井さんといえば、個人的には古畑任三郎の西園寺くん、おかしな刑事シリーズの姉小路行人くんが好きです。行人くん、わかる人いるかなあ(笑)
・ 地鶏健吾(じどり けんご)(灰江と因縁がある謎の人物・最高裁判事)
地鶏健吾を演じるのは、加藤雅也さんです。
1963年4月生まれ。日本を代表するイケシブ俳優です。彫りが深くてハーフ顔ですが、外国の血は入っていないそうです。
プライベートでは、撮影中の怪我がきっかけで知り合ったお医者様の女性と結婚されて、お子さんが1人いらっしゃるそうです。ロマンティックですね。
・ 羽毛田香(はげた かおる)(「ハゲタカ」と呼ばれる、週刊誌のフリーライター)
羽毛田香を演じるのは、三浦貴大さんです。
1985年11月生まれ。三浦友和さん、山口百恵さんの息子さんです。
・ 金山竜(かねやま りゅう)(高利貸)
金山竜を演じるのは、渋川清彦さんです。
1974年7月生まれ。数え切れないほどの映画やドラマに出演されていますが、個人的には「真犯人フラグ」というドラマの刑事役が印象的です(笑)
「相続探偵」の桜田ひよりがとにかく最高!
このドラマの見どころをあげるとしたら?
ずばり!
桜田ひよりさんです。
灰江のアシスタントの医大生三富令子役の桜田ひよりさん。
とにかく演技が上手、そして圧倒的にかわいい!
このドラマを見て、桜田さんのポテンシャルにすっかり魅了されてしまいました。
そこで、桜田ひよりさんについて調べてみました!
2022年12月生まれ。もともとキッズモデルとして活動していたようです。今でもかわいいですが、幼少期の写真を見たら!圧倒的に整っていてキュート!私が親でもキッズモデル事務所のドアを叩いちゃいますね。
桜田さんのかわいさにちょっと興奮しすぎですが、気を取り直して。
桜田さんは、小学校4年生で俳優になるべく事務所を移転したそうです。なんと!そんな小さくて将来のことをちゃんと考えて動いているなんてしっかりしていますね。
その後は子役としてもドラマに出演していましたが、2018年にはティーン向け雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディションでモデルに選ばれました。ものすごい倍率をくぐり抜けています。専属モデルの仕事は、2023年で卒業、ドラマなどの俳優業が忙しくなってきたからだと思います。
俳優としては、次々と多くのテレビドラマに出演していますが、2022年のテレビドラマ『silent』での佐倉萌役が特に有名だと思います。
158cmで、チャームポイントは丸顔だそうです。あだ名は、「ひよりん」。
うーん、すべてが完璧にかわいい。(興奮止まらず)
今回のドラマでは、そのかわいさ以上に、演技力を発揮しています。
おふざけも、シリアスも、賢いのも、おバカも、アクションも、なんでもできるっていうことがよくわかるので、これからも大活躍すること間違いなしだと思います。大女優になりそうだなー。
最新作としては、映画「大きな玉ねぎの下で」で神尾楓珠さんとW主演、映画「モブ子の恋」で木戸大聖さんとW主演しています。忙しそう!
ひきつづき、注目していきたいと思います!
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